akaya

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群馬県みなかみ町の
北部にあります

 

イヌワシのヒナが7年ぶりに巣立ちを成功させた赤谷の森は、群馬県みなかみ町の北部にあります。みなかみ町は群馬県最北部の町で、谷川岳など雄大な自然に囲まれ、水上温泉郷や猿ヶ京温泉など古くから温泉地としても親しまれている地域です。何よりも清らかな水に恵まれていて、利根川源流地域として「関東の水がめ」とも呼ばれています。赤谷の森は、みなかみ町のさらに北。新潟県との県境に広がる約10km四方(1万ヘクタール)の国有林の森林地域です。

赤谷の森では、日本のほかの森と同じく戦後にスギやカラマツを植林し人工林が増えました。しかし、いまこの森を昔ながらの森に戻そうという「赤谷プロジェクト」が行われています。生物多様性を復元するために、人工林からブナやミズナラなどの自然林への移行が進んでいるところです。またそれだけでなく、みなかみ町では、町のもっとも重要な資源である豊かな自然と、地域に住む人々の暮らしや仕事が、よりよいかたちで共存していけるようにユネスコのエコパークの登録を目指しています。その発端にはイヌワシがこの森に住んでいることも大きなきっかけのひとつでした。

2016年10月18日更新