記者発表のお知らせ
「イヌワシが狩りをする
環境の創出試験
2年間の結果」
赤谷の森のイヌワシに関する記者発表が、10月18日に都内で行われました。公益財団法人日本自然保護協会、林野庁関東森林管理局、赤谷プロジェクト地域協議会の3つの団体による合同発表で、2年間にわたり赤谷の森でイヌワシが狩りをすることのできる環境づくりを行ってきた、その結果を報告しました。
群馬県利根郡みなかみ町の国有林「赤谷の森」では、林野庁関東森林管理局、地域住民で組織する「赤谷プロジェクト地域協議会」、自然保護NGOである日本自然保護協会の3団体が協働して、生物多様性の復元と、持続的な地域づくりを行っています。これまでにも、自然林の復元や、治山ダムの中央部撤去など、森林の生物多様性を復元する取り組みを実施しています。赤谷の森には1つがいのイヌワシが生息しており、森林の生物多様性の豊かさを指標する野生動物としてモニタリング調査を続け、2haのスギ人工林の皆伐などを行ってきました。
赤谷の森に生息するイヌワシは2010年から5年連続で子育てに失敗していましたが、今年7年ぶりに子育てに成功しています。子どもを育てきるために必要なエサが十分に取れていないことが原因として考えられていましたが、今回の結果は、赤谷の森で取り組まれていた多くの活動が実を結んだといえます。今後も、安定的に子育てができる森を目指して、狩場の創出と、地域本来の自然の森の復元を進めていきます。
記者発表のプレスリリースはこちらよりご覧頂けます。
2016年10月18日更新