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好物はウサギやヘビ

 

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森の最大の捕食者であるイヌワシ。彼らが食べるものについては、これまで数々の目撃談や報告事例が残されてきました。家畜の羊を何十頭も連れていった、クマタカを補食した、人を襲った……。こういった衝撃的な話は枚挙にいとまがありません。イヌワシは自分と同程度の重さの獲物を運ぶことができ(約3~5kg)、さらに非常に幅広いものを食べることが“できます”。とはいえ、“できます”という言葉が暗示する通り、どうやら、なんでも好んで食べているわけではなさそうです。基本的には、ウサギ類や、ライチョウやキジなどの鳥類が主な食料。日本ではそこにヘビが加わります。ヒナへ与える餌として、よくヘビを運ぶようです。ほかに、イヌワシが多く住むスコットランドの場合、餌が豊富な環境では、ウサギ類や鳥類のみを食糧とするものの、それらの動物たちが少なくなると、より幅広い動物を捕食するようになるのだとか。餌の多様性は時に捕食者の健康状態にもつながります。人間のようにいろいろな食事を楽しみたいというのとは、事情が違うようですね。

2016年10月18日更新