なぜ“イヌ”なの?
漢字では「犬鷲」「狗鷲」と書かれるイヌワシ。なぜ「イヌ」なのかには諸説あります。たとえば、下等であることを意味する「犬」を当てたという説。鳥の羽根は、矢の尻尾部分の矢羽として使われてきましたが、クマタカの羽よりも美しさでは劣るため“イヌ”とされたというものです。あるいは、天狗からとった「狗」の字を当てているという説も。空を自由に素早く移動するイヌワシは、日本各地に伝説を残している天狗のモデルだともいわれているのです。さらに、その声に名前が由来するという説も。イヌワシの鳴き声は、キャンキャンと甲高く、どこか子犬のようにも聞こえるからです。
ちなみに、イヌワシの英名はゴールデンイーグル。この名前は、イヌワシの大きな特徴である後頭部の金色に近い黄褐色の毛に由来しています。
2016年11月28日更新